私が去年個展をした、下北沢にあるGALLERY SOURCEで、明日から3月15日まで
「"Studio" SOURCE vol.0」というイベントを開催します。
私が実際に制作している現場で、来た人は自由に過ごす事ができます。
期間中はアーティストとギャラリーの選んだ特別な「お気に入り」を販売していて、
得られた収益の半分はアーティストの活動支援に充てられるというものです。
Gardenをご覧になっている皆さんは、きっと見覚えのある頻出な美里ものがいくつも
登場します。私が部屋に友達を招くように出来たらなと思ってるのですが、どうなる
ことやら。。楽しみです。
今回は公開準備から始めてVOL.0。Vol.1..Vol.2..と回を重ねて行く予定です。
来てみないとわからない事が沢山です。皆さんどうぞ遊びに来て下さい。
お待ちしております。
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22日、お天気良くて朝からワタリウムへ噂の島袋道浩展 美術の星の人へを見に。
入ってからずっと、笑いっぱなし。やるつもりのなかったゴルフも楽しくて真剣に
やった。配られた、オシムのコメントを「美術」に変えて読んでみる。そう、こういう
ふうに真剣に向き合っている人になかなか会えず、私はその点でいつも孤独を感じていた。
少なくとも島袋さんからは、太刀魚を光らせてる姿、自分さえ良ければいいのだという、
ありがちなMassive Ego な感じをはなく、見渡す視野の広さと、目線の高さに、私は
素直に笑って楽しんでいた。
さて、この前ロスコを見た感動を書いたけれど、その話をしたら、「 彼はprima donna
なんでしょ」って言うの。確かに、自分だけの空間が欲しいなんていうと、そう思われ
ても仕方がないかも知れないけれど、「お迎えはリムジンじゃなきゃやだ」とか、「朝は
高級なシャンパンを用意して欲しいわ」とかそういう作品に関係のないことではなく、
アーティストが展示空間についてこだわるのは当然なのだから。勘違いされやすいけれど、
大きな差。世の中の景気や情勢で世間の人はムードを鷲掴みされてしまうけれど、もっと
広い見方で遠くと近くを見られるようでいたい。日々study。
遊びに行ったNow Ideaでは、ちょうどカフェがその日からスタートして、ランタンと
ストーブのあるテラスでみんなワインを飲んでいた。私はチャイを。久しぶりに英語。
前は何もかも詰まらない気さえしたのに、なんだか、最近はいい感じで感化されること
に出会えていて面白い。そう、自分にとっての自由と表現を感じるいい機会。
20日、「 マーク・ロスコ 瞑想する絵画 」の内覧会へ行って来た。
帰って来て、ぐったりしてぼーっとして、その日はロスコのためだけの一日になった。
お昼どき、東京駅でパンとコーヒーを買ってJR総武線快速エアポートで40分ほど、
みるみるうちにあたりの植物は生き生きとして、匂いも変わる。さらに送迎バスで
20分程。そこに集まる人達はみな、同じ場所に向かうという何とも特別なtripな感じ。
ロスコはナーンにも知らなかった学生の時に見て、秒殺。ロンドンのテートモダンでは
何度も何度も見ている。今となっては「絵画」を代表する彼の作品を、敢えて見る気は
していなかった。なんだけれど、今回は、特別なのだ。
アーティストは大概、命をかけていると思う。伝わることでしか、証が得られないから。
人気や成功では、解決する事ではないから。ロスコも、そんな偉大な崇高な画家のひとり。
その彼が、
人生の終わりに近付いて、成し遂げたかった事を、成し遂げられずに終わりたくないと
切に願い、努力したけれど、病に伏せ、その実現を見ないまま彼は自ら命を絶ってしま
った。力を振り絞るアーティストの軌跡が、今回の展示で見せている生々しい手紙の
やり取りなどで、とてもよくわかる。
そして、今回、ロスコの頭の中で見ていた「 本当の空間 」が時を超えて出来うる限り
実現されている。
私は、静かなその場に佇んで、連なるキャンバスを目で追うごとに色が響いて、
オーケストラのようにガンガン鳴り響き心を振わせるのを感じ、わけも判らず感極まって
涙目になってしまった。
それは、テートモダンで見たロスコルームの迫力とは、全く違う。そう、これを見た
後では、明らかに音が足りていないと思う。晩年、画家の作品に対するPUREで誠実で
あるが故、折り合いなど付けられないところと、失望を思うと胸が苦しくなる。
感度が鈍ってる人は、サウナで汗をかくように、今回このシーグラムシリーズで、
ショックを受けた方がいいと思う。そこには、必死に、生きる人 が描かれているから。
detailはこちら
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and more mushrooms...
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古井さん、giraffeの須永さんおめでとう〜!みんなお誕生日近い近い。
ayaちゃんthank you for the party ! みなさん、どうもありがとう。
神永さんプレゼントアメちゃんカワイイ。お心使いありがとうね!感謝
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平日、お仕事帰りご来場下さった皆さん、ありがとうございました。
私は映画が好き。父が若い頃持ち出した8ミリのおかげで、映像や投影は特別。
不思議と年初め一月、響く映像三つとの出会い。
24日、昨年見たかった映画をやっとみた。それを、今年のお正月映画にしようと思って
いたのに、石川ではやっていなかった「おくりびと」。
先日TVなどでも賞候補で話題でしたが、私は子供の頃の好きな芸能人と言えば彼、奇抜で
気になって好きだったモックンが自らあたためた作品。中沢新一氏もコメントしたりして
いて、見る前からインプットがあったにも拘らず、心が動かされる。お正月に実家で、
年老いた両親と会った後でもあったからか、後はぼんやりして、死を思い、鳴った音が
止むまでいる。
25日、「シャーマン」という映画を見にエルメスでやっている上映会へ。
馬を盟友として生きる人の話。ドキュメンタリーかと思い込んでいたので、そうではない
と判った瞬間、期待も何も無かったけれど、とてもいい映画だった。きっといろんな映像
作家に、この作品は影響しているのではと思った。
「ドキュメンタリーでは無いところ」が、どこか切ない魅力になっていた気がする。
そんな、距離をもどこかいい感じで、口琴の音色とともに響いてくる。
小学生の頃読んだ、ガリバー旅行記の馬の国のようで、不思議でとても美しかった。
私の友人みんなにこれをお薦めしたい。
もうひとつ、さわひらき展@オオタファインアーツ。
冬の冷たい空気に似合う、めぐる終わりのない世界。不思議と心地良くて、美しくて、
モノクロームなのに私には色が見えるよ。何だか、軽く嫉妬を覚えるような、何故なら
ジェントルないつも明るい雰囲気の彼本人から、すっと飛び越えるんだから。
