Start start " ~ : Inframince of Moonlight "
October 13, 2009    :   Daily

9日、
preview当日、台風のあと、眩しく澄み切った晴れの日。洗い流されたかのように嵐の後の
澱みのない空気が気持ちよくて、これもアンフラマンスな始まりなのかもと高鳴るかんじ。
もう慣れてきた佐倉への電車、特急を選ぶと40分で佐倉へ、時間通り美術館に到着する
とそこにはすでに、”100Things in My Room.”の制作メンバー福岡南央子さん、とスズキ
さんと。段取り抜群の二人はなぜかいつもgood timing。私にとってはエンジェルズです。
おかげで変なドキドキも融けていく感じ。小道の樹々のひんやりとした息づかいもとても
気持ちいいし、鳥たちもガーガーだし。
会場では、今回、作品をお貸し頂いた平松昭子さんに、お祝いのことばを頂きました。
FOILgalleryの鮫島さん、竹井正和社長とお会いしました。リトルモアの頃からよく見て
いた素敵な方。。とにかく嬉しいです。
展示をたっぷりゆっくり過ごし、福岡さんとスズキさん見終わる頃にはすっかり、word
”アンフラマンス”を使いこなしていました。「このへんちょっとアンフラマンス〜」
という具合に。面白いです私も真似してみたり。


その後参加アーティストの懇親会へ、ハイレッドセンターのセンター中西夏之さんや、
デュッセルドルフの渡辺えつ子さん、小野田さんキムテクサンさんや関係者の方
初めてお会いする方々、皆さん今回のキュレーターの鈴木尊志さんの展覧会への熱い思い
を述べたスピーチに拍手喝采でした。

宴もたけなわ解散した後も、いよいよディープな話しが続き、アーティストの背景にある
様々な思想やスタンス、精神性のわき上がるところについてなど、作品の裏側にある知性
の海に浸りはじめる頃、終電の時間になってしまいました。時間軸を超えて、ここには
書ききれないひとり一人の作家の方の人生を通して成してきたこと、それに至るまでの
こと、まだ、始まったばかりの私にはこれからを進むにあたってとても刺激になりました。
面白過ぎて、全く帰りたくありませんでしたが、縁があるならば必ずまた会えるはずと
思いその場を後に。


今回の展示、最近のTV番組のように全て字幕が入っているようなtoo muchな説明は
一切ありません、ゆったりとした空間で、作品から発せられるものをどうぞ触れて
みてください。おとぎ話のようにゆっくり向き合っていると、すっかり時間が過ぎて
いる事に気がつくでしょう。


今回の展示は1月までですが、秋の気持ちよい時にぜひ一度ご覧下さいませ。
20091009821.jpeg 
写真:スズキチヒロ

install
October 10, 2009    :   Daily

6日、台風がやって来るザワザワな日。川村記念美術館へ作品を設置。
プロの美術班の方々が私の指示通り、丁寧にあっという間にセットしてくれます。
私はトンカチ一つ持たなくていいんです。なので、レイアウトに集中出来ると言う
このうえない幸せ。この日は小池さんや吉川静子さん、先日MOTで作品を見たばかり
の栗田宏一さんとお昼をご一緒しました。皆さん爽やかな方々で、ちょっとしたお話も
とっても楽しいです。初めての大勢のグループ展ですが、心地良い緊張感で無事終了。
待望の本邦初公開、スイスからエンマクンツのドローイングもじっくりみてきました。
その動線上に ” 100Things in My Room." の100枚があります。。

そして、8日、徹夜明けで銀座へ。
MUJIBOOKS x MISATOBAN @銀座松坂屋にて行われた _20XX YARD SALE_
好評につき引き続きMUJIBOOKSのコーナーにて、手刺繍をした作品を販売すること
になりました。アンティーク同様にきちんと仕舞える布袋や箱も一つ一つ同じものは
ありません。自分が使うためにしていたことなので、全部で10品程度、数点ずつですが
喜んで頂ければ幸いです。
インストールは無事終了いよいよ次はお披露目です!

静寂と色彩:月光のアンフラマンス @ 川村記念美術館
October 4, 2009    :   Daily/   :   Information

きのうは、十五夜、曇りで月見は出来ませんでしたがお月見だんごを、今日は晴れて、
ちょうどの満月。夜も明るい東京ですが、月の周りには大きな輪っかの虹がうっすら
見えました。次回の展覧会は、ちょうどこの「月」になぞらえたもの。今週末から、
私が参加するグループ展「色彩と静寂:月光のアンフラマンス」が始まります。
アンフラマンス_とは現代美術の父とも言われるマルセルデュシャンが晩年に残した
言葉。私には、なんだか ∞もしくは楕円のスパイラル、きつめのカーブを曲がる
感じがしています。
気持ちのよい秋に、川村記念美術館へ One Day Tripにどうぞ!



Exhibiton

" Stillness into Color: Inframince of Moonlight "

@ Kawamura Memorial Museum of Art (DIC Corporation)
October 10, 2009 - January 11, 2010
English


静寂と色彩:月光のアンフラマンス

2009年10月10日(土) - 2010年1月11日(月)
川村記念美術館、千葉
本展は、月光の静寂と色彩が宿る美術を求めて国内外の22作家による作品約100点を展示
し、時空を超えた様々な作品のなかに芸術の普遍性を探そうという試みです。
第一部では、月にまつわる静寂と色彩を切り口に中世以降の仏画や円山応挙などの日本
美術、あるいはイギリスの風景画のなかに自然の崇高性をご覧いただきます。第二部では、
自然学的とも言うべき独自の方法論によって創造され、深い精神性を見せる現代美術の
作品の魅力に迫ります。
詳細はこちら

LAST DAY〜 _YARD SALE最終日_ 
October 1, 2009    :   Daily


こんなところでお店広げちゃってという具合に、普通のディスプレイ台の上では緊張感で
触っちゃうなんてことはあまりないのでしょうが、なかには、じっくり見て選んで展示
スペースから商品を持って行ってしまう方が結構居るそうで、 面白いです。生芝生の持つ
リラックス効果なのか、ヤードセールのオープンな雰囲気だからなのか、程よく馴染んで
いい感じ。
DVDプレーヤーからは、2009年を憶う回想映像が流れ、タグにはアンティークに
なったという設定で100個一つ一つコメントが書かれています。

こんな℃を超えた企画を、快く受け入れて下さった懐の深いMUJIとMUJIBOOKSに
心から尊敬の意を表したいと思います。感謝。


今日は、いよいよ最終日、架空のヤードセールですが(持って行っちゃうので) 品薄
気味だそうです。どうぞ最後まで楽しんで頂けますように。
mujiwind.jpg
ティファニー横の入り口ショウウィンドウ
未来のヤードセールはどうなっているだろうかと思い描いた、ドローイング。

女性○○時代
September 26, 2009    :   Daily

TVで ”YOKO ONO PLASTIC ONO BAND"を見ました。
大好きな細野さんももちろん楽しみでしたし、カリスマの固まりのようなバンドでした。
がやっぱり、彼女、オノ・ヨーコの存在は何とも言えないものがあります。70代とは
思えない女性の魅力というか、魅惑。「生きるためのcreativity、creativeでいることで
生きていられる」と仰っていたのが、心の奥のほうに、じんと来ました。
ショーンさんを見る時はやはり母の顔で、歌う時はアーティスト。女性はこのバラバラ
とも思える多重構成が一人の人間としてあるところが素敵なのだと思います。


一児の母であり売れっ子イラストレーターでもある平松昭子さんから、新刊が届きました。
私が、一寸先は闇の思いで個展を開いていた下北沢でふらりと訪れた彼女に出会えたのは
本当に幸運でした。楽しいのはこれからだと言い切って下さった彼女のことをウェブで
検索すると、それはその頃の私と同じくらいの年頃の平松さんが赤ちゃんを横にマンション
の一室で必死に仕事をする様子がありました。何の理屈もなく、うん私も頑張ろう!と
勇気が湧いたのです。そんな彼女の一冊は、実用性を伴いつつもおかしな仕掛け満載で
しっかり笑わせてくれます。このリズム感はさすがプロの技。9月のページには私もほんの
少し登場しています。


そして、今回を機に私も知ることになったこの女性。
kunz_01.jpg
お話を伺った瞬間から、私はハッキリ言って興味津々です。彼女の名前はエンマ・クンツ。
スイスの山奥に住んでいた、不思議な力を持つ女性。彼女は、21世紀の人々のために
多くのドローイングを残しました。
というのも、自然治癒者であり、アーティストである、そんな彼女の作品が、10月10日から
始まる”静寂と色彩:月光のアンフラマンス”@川村記念美術館で本邦初公開されます。そして、
嬉しいことに、彼女と同じこの企画展に私の作品も参加することになりました。自分の
ことはさておき今から彼女の作品に触れるのが楽しみで仕方ありません。フェミニストを
自覚したことはありませんが、やっぱり憧れるのは女性です。