響く映像三つな一月。
January 31, 2009
   :   Daily
私は映画が好き。父が若い頃持ち出した8ミリのおかげで、映像や投影は特別。
不思議と年初め一月、響く映像三つとの出会い。
24日、昨年見たかった映画をやっとみた。それを、今年のお正月映画にしようと思って
いたのに、石川ではやっていなかった「おくりびと」。
先日TVなどでも賞候補で話題でしたが、私は子供の頃の好きな芸能人と言えば彼、奇抜で
気になって好きだったモックンが自らあたためた作品。中沢新一氏もコメントしたりして
いて、見る前からインプットがあったにも拘らず、心が動かされる。お正月に実家で、
年老いた両親と会った後でもあったからか、後はぼんやりして、死を思い、鳴った音が
止むまでいる。
25日、「シャーマン」という映画を見にエルメスでやっている上映会へ。
馬を盟友として生きる人の話。ドキュメンタリーかと思い込んでいたので、そうではない
と判った瞬間、期待も何も無かったけれど、とてもいい映画だった。きっといろんな映像
作家に、この作品は影響しているのではと思った。
「ドキュメンタリーでは無いところ」が、どこか切ない魅力になっていた気がする。
そんな、距離をもどこかいい感じで、口琴の音色とともに響いてくる。
小学生の頃読んだ、ガリバー旅行記の馬の国のようで、不思議でとても美しかった。
私の友人みんなにこれをお薦めしたい。
もうひとつ、さわひらき展@オオタファインアーツ。
冬の冷たい空気に似合う、めぐる終わりのない世界。不思議と心地良くて、美しくて、
モノクロームなのに私には色が見えるよ。何だか、軽く嫉妬を覚えるような、何故なら
ジェントルないつも明るい雰囲気の彼本人から、すっと飛び越えるんだから。
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