TVで ”YOKO ONO PLASTIC ONO BAND"を見ました。
大好きな細野さんももちろん楽しみでしたし、カリスマの固まりのようなバンドでした。
がやっぱり、彼女、オノ・ヨーコの存在は何とも言えないものがあります。70代とは
思えない女性の魅力というか、魅惑。「生きるためのcreativity、creativeでいることで
生きていられる」と仰っていたのが、心の奥のほうに、じんと来ました。
ショーンさんを見る時はやはり母の顔で、歌う時はアーティスト。女性はこのバラバラ
とも思える多重構成が一人の人間としてあるところが素敵なのだと思います。
一児の母であり売れっ子イラストレーターでもある平松昭子さんから、新刊が届きました。
私が、一寸先は闇の思いで個展を開いていた下北沢でふらりと訪れた彼女に出会えたのは
本当に幸運でした。楽しいのはこれからだと言い切って下さった彼女のことをウェブで
検索すると、それはその頃の私と同じくらいの年頃の平松さんが赤ちゃんを横にマンション
の一室で必死に仕事をする様子がありました。何の理屈もなく、うん私も頑張ろう!と
勇気が湧いたのです。そんな彼女の一冊は、実用性を伴いつつもおかしな仕掛け満載で
しっかり笑わせてくれます。このリズム感はさすがプロの技。9月のページには私もほんの
少し登場しています。
そして、今回を機に私も知ることになったこの女性。
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お話を伺った瞬間から、私はハッキリ言って興味津々です。彼女の名前はエンマ・クンツ。
スイスの山奥に住んでいた、不思議な力を持つ女性。彼女は、21世紀の人々のために
多くのドローイングを残しました。
というのも、自然治癒者であり、アーティストである、そんな彼女の作品が、10月10日から
始まる”静寂と色彩:月光のアンフラマンス”@川村記念美術館で本邦初公開されます。そして、
嬉しいことに、彼女と同じこの企画展に私の作品も参加することになりました。自分の
ことはさておき今から彼女の作品に触れるのが楽しみで仕方ありません。フェミニストを
自覚したことはありませんが、やっぱり憧れるのは女性です。
始まってから数日、MUJI の細谷さんから連絡があり、カスタマイズされた商品がレジに
どんどんと運ばれるとのこと(特に外国のお客様)。。。
大変有り難いことですが、これらは展示の一部ですべて非売品です。
自分がいつもしているように、今回こつこつ一つ一つ手作業で刺繍したり、アレンジ
したりしています。なので、カスタマイズの数は多くはありませんが、自分でもとても
気に入っています。
皆さんもぜひカスタマイズしてみてはいかがでしょう。
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閉店後、設営あと。落ち綿フキンにアクリル糸のタッセル↑(束子にもなる)をアレンジ。
_200XX YARD SALE_ いよいよスタートです!
17日、ユトレヒトの江口さん與田さんとMUJIの細谷さんそしていつものメンバーと
設置作業してきました。閉店後の限られた時間のなかの設営なので、みんなに協力して
もらってやっちゃうよ!と思ったのですが、それでもやっぱり夜中まで。
当日、クールで届いた、絨毯のように丸まった厳選生芝生を敷き詰めて、早速MUJIの
店中にお店を広げる私、どんどん売りたいものを置いていくうちに、このままほんとに
座ってマーケット始めてしまいそうな気分になりました。
この秋の新商品も何故か不思議とみんなアンティークになって見えます。
MUJI銀座松坂屋は、B2Fフロア全体の広大な店舗でちょっと迷うほど、有楽町店ほど
混まないのでゆっくり選べて、MUJIBOOKSのスペースもしっかり座って楽しめる空間。
実は 穴場です。
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今回のポスターやフライヤーは、100 Things in My Room. と同じ、DRAFT 福岡南央子
さんがデザインしてくれました。私の意向をさっと掬って、美しくて効かせてくれていて
美品です。
MUJI の立て看板のある 1F 正面 入り口、ショウウィンドウにも展示されています。
こちらもどうぞお見逃しなく!
こちらもどうぞ
10月1日までの10日間、みなさんも、20XX年にちょっとだけ訪れてみて下さい。
こちらは、終電を逃し外堀を歩くわたしが見つけた美しい白鳥たち。頑張った後の
秋の夜風が気持ちよくて、しばらくとぼとぼ歩きました。みなさん遅くまで本当に
お疲れ様でした! 感謝。
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* YARD SALEとは、
ガレージセールと同じく、自分の家の,庭先で行なう家具や日用品などの中古品セール
そして、このフライヤーも100Things in My Room.と同じDRAFT福岡さんが作って
くれました。紙の実物がまたいい感じです。MUJI銀座松坂屋ほかお近く、NOW IDeA
にて配布中。
7日、山から名残の夏野菜が届いた。
山の水分いっぱいの瑞々しい茄子やトマトたちを山ほど食べる。お預けだった夏休みも、
この美味しさで充分夏を満喫できた気持ちで幸せ。
母からのメール、お豆腐屋さんが癌で亡くなったって。
この6月の山での制作の時、久々に私がお使いに行ったばかり。ちょっと前までは、
父が自転車でいつも買いに行く係だった。一度、腰痛で店を休んだと聴いていたので、
「元気で頑張って!」と言って来たと、お昼、そのいつもの冷や奴を絶賛しながら、母に
話していたところだったのに。こんなにも早く別れが訪れるなんて。私にとって豆腐と
言えばここの味。どこの、どの豆腐より一番美味しいのに。夏は、ここの厚揚げを網で
焼いたのか冷や奴。もう食べられないなんて信じられない。小学生の私が発見したのは、
ご飯を海苔で軍艦巻きにしてその豆腐を掬ってわさび醤油で食べるとウニの味。
それくらい甘みがあって瑞々しいのです。ああ、泣けてくる。私のあたりまえが、
あたりまえでなくなる。当分、この気持ちは治まらないだろうけど、これまで、おじさん
おいしいお豆腐ありがとう。感謝。きっと町のみんなも同じ気持ち。。。
